6年間働いたサイボウズを退職しません

photo by Oleg Magni

6年間働いたサイボウズを退職しません

この 3 月をもちまして、6 年間働いたサイボウズを退職しません

実はプログラマ半分辞めてます

最近は一日の業務時間のうち、半分くらいはコードを書いていません。 マネジメントや組織戦略を考える時間が増えました。

自分は学生時代から技術が好きで、サイボウズに入社するときも技術一筋で現場を離れないと信じていました。 もちろん今でも技術は好きです。 しかし社会人をしていると、技術分野以外での問題解決への興味が強くなりました。 いろいろなチームや組織を見てきて、社会や組織で発生しうる問題に対する興味や解像度が上がったのだと思います。 幸いなことに、今のチームは他のメンバーの生産性が高く、安心して開発業務を任せることができる恵まれた環境です。

以前 Chatwork の CEO が、エンジニアは 3 つのタイプに分けられるという記事を書いていました。

エンジニアのタイプは、技術が好きか、プロダクトが好きか、組織が好きかの 3 つに大きく分類できる。
-- エンジニアを分類する、3 つのタイプ

自分はこのタイプでは、組織が好きなタイプだったようです。

今の働き方

今の主な業務はざっとこんな感じです。 また昨年とガラリと業務が変わりました。

  • グローバル向け kintone の開発・運用
  • 採用活動
  • チームマネジメント

グローバル向け kintone の開発・運用

現在携わっているメインの業務です。 主な業務は AWS 上で運用している、グローバル向け kintone のミドルウェア開発や運用をしています。 詳しい業務内容は以下をご覧ください。

昨年からチームリーダーとして振る舞い、メンバーと向き合ったりチームの生産性を最大化する方法を考えています。 グローバル進出の第一歩として US を中心に展開してきましたが、2022 年はアジア地域も力を入れていきます。 世界中で使われるサービスを目指して、今後も安定運用や技術的な挑戦を続けています。

採用活動

世界と戦うためには、今よりもっと高い生産性で、技術的にも難しい問題にチームで立ち向かう必要があります。 上記チームの採用全般も担当しています。

採用ポジションは昨年 1 月にオープンしたのですが、半年以上全く成果が出ませんでした。 採用は待っているだけではダメだというのを学び、社内の採用担当に手取り足取り教えてもらいながら、募集要項の見直しからリファラルの方法まで様々なことを学びました。

少しずつですが採用の成果は伸びており、この活動は引き続き継続していきます。

チームマネジメント

自分たちを含め、kintone というプロダクトは 60 名を超えるメンバーで開発しています。

その人数で活動するとなると、技術的な課題だけではなく組織やチームに起因する課題もたくさんあります。 先にも書きましたが、自分は技術的課題よりもチーム全体の生産性を上げる方に興味が湧きました。 しかし自分のキャリアでもマネジメントの経験はないので、試行錯誤や勉強の毎日です。

おわりに

昨年と比べると、自分でも驚くほどキャリアが変わりました。 とはいえ完全にマネジメント職になったというわけではなく、しばらくはプログラマをやっていくつもりです。 1 年後もどんなことをしているかは自分でもわからないのが、自分も楽しみにしています。

今年もまた退職失敗しましたが、2022 年も引き続きよろしくおねがいします!


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Shin'ya Ueoka

B2B向けSaaSを提供する会社の、元Webエンジニア。今はエンジニアリング組織のマネジメントをしている。