3年間働いたサイボウズを退職しません

    今年も花粉と共に退職エントリが舞う季節になりました。 せっかくなので退職しませんエントリを書きました。

    この 3 月でサイボウズに勤めててから丸 3 年が経ちます。 学生の頃は Web エンジニアといえば、技術を片手に渡り鳥のように転々するかなと思ってました。 しかし実際サイボウズに入ってみると、意外と居心地が良かったので、この 4 月からも引き続きサイボウズで働きます!

    サイボウズとのきっかけ

    入社以前からサイボウズ Live は知っていて、母校(奈良高専)もサイボウズ Office を導入してました。 そのためサイボウズが何を作ってるかはなんとなくイメージできました。

    入社しようと思ったきっかけは、学校(NAIST)の説明会で中の人と合う機会があったからです。 企業向けビジネスだけどネクタイの会社じゃなかったという安心感もありましたが、中の人と実際会ってみてなんとなく雰囲気が合いそうという感じもありました。 話を聞けば聞くほど技術的にも会社的にも興味が湧き、自分にぴったりだと思い入社を決めました。

    入社後アプリ基盤へ配属

    初めて配属されたチームは**「アプリ基盤」**というチームで、製品のミドルウェアあたりを担当しています。 その中でも最初は OJT を兼ねて、チームがメンテナンスしている「Slash」と呼ばれるユーザー管理画面や、「CyDE-C」と呼ばれるクラウド基盤に携わりました。 実際にミドルウェアからフロントまで携わることができ、業務レベルの大規模なコードを保守する方法などを学びました。 また障害対応なども体験できて、趣味プログラミングでは遭遇し得ない JVM や MySQL の特性なども知りました。

    ログ基盤プロジェクト

    アプリ基盤で一通りのアプリケーションレイヤーを触った後は、1 年ほどクラウドのログ基盤の設計・開発に携わりました。 配属前から、ユーザーが実際に触る部分を開発するより、製品や開発者を支えるレイヤーで貢献したいと主張してました。

    ログ基盤プロジェクトの目的は、クラウドサービスのログ基盤を刷新して今後もスケールできる仕組みを作るというものでした。 ここではサイボウズのインフラレイヤーを知ることができたり、Apache Kafka、Apache Hadoop などの仕組みも勉強できました。 詳しくは以下のスライドをどうぞ。

    またこのスライドがきっかけで、オライリー・ジャパンから「Kafka」の監訳にも携わらせていただきました。

    インフラ刷新プロジェクト「Neco」

    2018 年の頭からは、インフラ刷新プロジェクト**「Neco」**に JOIN しました。 これはログ基盤よりももっと大きなプロジェクトで、その名の通りインフラを刷新します。

    cybozu.com は 1,000 台を超える物理サーバーを運用していますが、その手段とアーキテクチャが古くなっていました。 こちらもその名の通り「刷新」を目指しています。 詳しくは以下のスライドをどうぞ。

    Yakumo: kintone.com on AWS

    現在は**「Yakumo」**と呼ばれるプロジェクトに携わってます。 kintone.com は kintone の US 向けブランドですが、現在は日本のクラウド基盤で運用されています。 Yakumo プロジェクトは、これを AWS 上に持っていくのが目的です。

    詳しくは以下の記事からどうぞ。

    まとめ

    自分のこの 3 年間を振り返りましたが、今はまだ辞める予定は無いです。 先述したとおり思いの外居心地が良くて、やめる理由も特にありません。 自分のような自由人でもまともな環境を用意してもらえる会社に感謝です 🙏🙏🙏


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    Shin'ya Ueoka

    B2B向けSaaSを提供する会社の、元Webエンジニア。今はエンジニアリング組織のマネジメントをしている。